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Fallout: New Vegas 日記 - Ain't That a kick in the Head

何かが回っている。

Aint-That-a-kick-in-the-Head_001.jpg

視界は酷くぼやけていた。

「……が……のか」
ノイズが混じったような声が聞こえてくる。
身体を起こそうと試みると世界が鈍く揺れた。霞む視界と相まって吐き気がした。



Aint-That-a-kick-in-the-Head_002.jpg

安定しない身体が傾きそうになったとき、どこからか伸びてきた何かによって支えられる。

やがて不鮮明だった視界が本来の世界を映し始めた。


Aint-That-a-kick-in-the-Head_003.jpg

初老の男が座っている。随分遠くにいるような気がする。
彼が先ほどのノイズ混じりの声の主だろうか。
「慌てるな。ゆっくりでいい。君は2、3日の間意識がなかったんだ。鉛弾を食らったようだ。さぁ、リラックスして」
ゆっくりと深呼吸を繰り返す。全身に酸素を行き渡らせるように。
「後遺症があるか確かめよう。名前、名前はわかるかい?」
「アリー……」
それは思索するよりも早く、自分でもびっくりするくらい自然と口を出た。”アリー”もう一度自分にしか聞こえないような声で反芻してみる。しかし、頭の中は未だ霧でもかかっているかのようにぼんやりとしていて、それが本当に自分の名前なのかわからなかった。
「ふむ。グッドスプリングスへようこそ。私はドック・ミッチェル。鉛の欠片を取り出すために、少々キミの頭を調べさせてもらったよ。ああ、心配いらない。縫合には自信があってね。しかし、何か違和感があるようなら言ってくれ」


Aint-That-a-kick-in-the-Head_011.jpg

ドック・ミッチェルがやや乱暴に手渡した機械を覗き込む。顔が映る。左へ右へ上へ下へと角度を変えながら隅々を映してみる。そこには能面のような顔をした人物が映っている。
私はそれを冷めた目で見ていた。これは誰だろうと。いや、機械が壊れていない限り、人形のような無表情を張り付けた顔をした人物は私なのだが――髪をかき上げると鉛を喰らった食いしん坊の痕が見えた。指先で恐る恐る触れてみると痛みはなかった。

「そろそろ大丈夫だろう。さぁ、立ってごらん」


Aint-That-a-kick-in-the-Head_004.jpg

私は彼に促されるまま二つの足で床を踏みしめる、が、その瞬間視界が再びぐらりと揺れた。
慌てた彼の手が私の身体を強く掴む。
揺れる世界が落ち着くまで目を閉じる。自分の足で立っているという薄い感覚が段々はっきりとしたものになってくるのを感じる。すると身体が急に重くなった気がした。
私は一歩目を踏み出した。少しずつゆっくりと。感覚を馴染ませるように。


Aint-That-a-kick-in-the-Head_015.jpg

その後、何やら変わった機械を操作させられたり、不思議な質問を幾つか受けた。ドック・ミッチェル曰く問診なのだそうだ。
私はまるで自分という感覚のないまま頭に浮かんだ通りを口にした。
彼はそれに対して何も言わず、手元の紙にサラサラと手慣れた様子で何かを書くと「問題ない」と言った。


Aint-That-a-kick-in-the-Head_012.jpg

「あの、先生?」
「ん?」
「本当に、大丈夫、なのですか?」
「……ふむ。額の傷跡を見て不安になったのかい?ああ。大丈夫。目立つ外傷はそれだけだったし、それもいずれ消える。内部にも重大な損傷は見られなかった。君は正常、……何か気になることでも?」
「その……わからないんです。」
「わからないとは?」
「頭の中に靄がかかったようになっていて……何も思い出せないんです。アリーという名前も本当に私のものなのか。問診への回答だってそうです」


Aint-That-a-kick-in-the-Head_013.jpg

彼は少しの沈黙の後、”待っていてくれ”と言うと席を立った。












暫くして彼は両手で何かを大事そうに抱えて戻ってきた。


Aint-That-a-kick-in-the-Head_006.jpg

彼は手に持っていた幾つかを私の膝の上に載せ、幾つかをサイドテーブルの上に置いた。
私は膝の上に置かれた物を手に取る。それらの中にはメモのようなものもあった。しかし、意味はわからなかった。内容的にも彼がこれらを私に見せた理由も。
「どうだい?」
彼の問いに私は無言で首を振った。
「何か思い出すんじゃないかと思ったんだが……実はそれはキミの物なんだ。運ばれてきたときに持っていた全て。ああ、悪いがメモは見させてもらったよ。キミのことがわかるかもしれないと思ってね。だが、プラチナチップなんてもののことしか書いていなかった」
「私の……」
自分の私物だと言われるものをもう一度じっくりと見てみたが、やはり何も思い出さなかったし、何も感じるものはなかった。
「記憶を上手く引き出せないようだね。心配いらない、とは言えない。だが、さっきも言ったように身体的には問題ない」
彼はそっとテーブルの上の物に手を伸ばした。
「これはPip-Boyと言うんだが、もう私には必要ないしキミの役に立つだろう。あとこれも。さすがにその格好のままというのはマズイ。妻の物なんだが、彼女はVaultを出てからほとんど着なかったから」
「あ、ありがとうございます」
「さぁ、立って」









Aint-That-a-kick-in-the-Head_008.jpg

「外の世界を見てくるといい。記憶の欠片がきっと見つかるはずさ。キミの新たな旅立ちだよ」
「はい。あの、その、色々とありがとうございました」
「礼には及ばない。私は医者なのだから。町を出る前にサニー・スマイルズに会うといい。ここでの生きる術を教えてくれるだろう。プロスペクター・サルーンにいるはずだ。ついでにそこにいる連中とも話すといい。力になってくれるはずだ。ああそうだ、忘れるところだった。キミを助け出したヴィクターにもな」
彼はそう言うと微笑んだ。


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もう一度ありがとうと言ってドアノブに手を掛けたとき、肝心なことを思い出した。
「あの、ストライプのスーツを着た男をご存じありませんか?白いスーツの」


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ドック・ミッチェルは眉間に皺を寄せると言った。
「さぁ、な。それも町で聞いてみるといい。酒場のトルーディとかな。この町のことで彼女の知らないことはない」

傷に触れる。
スーツの男に会わなければならない。私は強く思った。








NVを買って3ヶ月以上が経ちましたが、未だにmodの確認以外にGoodspringsから出たことがありません。Doc Mitchell's Houseから出たところで止まっています。
なのでストーリーが全くわからない、ということで日記を始めるにあたり記憶喪失という設定にしてみました。

いつものことながら次回更新は未定ですので、たまーに見て頂ければいいなと思います。


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[ 2011/03/08 00:00 ] Fallout3 日記 | TB(0) | CM(4)
すっかりFallout3からは離れてしまいました・・・
久々にブログを覗いて見たらNewVegasの日記が始まってるではないですか!
とても楽しみです!MODも充実してきているようなので、近々自分もNV買おうかなと思っています。
ブログの更新楽しみにしています。
[ 2011/03/13 02:13 ] [ 編集 ]
>Ryoさん
お久しぶりです。こんばんは。
心機一転NVで日記をやろうかなと思い立ち見切り発車してみました。
NVぜひ買うべきですよっ!……と言いたいところですが、全くストーリーを進めていないのでそう言えないのが無念です。
それでもMODを入れたり外したりしてるだけでも楽しかったり(´▽`)
[ 2011/03/14 23:35 ] [ 編集 ]
システムは3よりよくなった部分があるみたいですね!
発売前のトレーラーですごいわくわくしてました(/・ω・)/
MODは結構充実してきましたか?

ただ・・・今日本が放射能で大変な事になってるので・・・
素直にFALLOUTを買って楽しむ事は出来ないだろうなと・・・
今は原発、地震、津波問題がどうにかなる事を神奈川の横浜から祈るような気持ちでテレビにかじりついている毎日であります・・・。
はるさんも十分にお気を付けてください!RADAWAYはありませんからね・・・
[ 2011/03/15 14:24 ] [ 編集 ]
>Ryoさん
システム面そうなんですかー。気づいてませんでした(;´▽`
自分もトレーラーを見たとき早くやりたい!と思いました。
MODはFallout3にあったものも多く移植されているので、充実してきているといってもいいのではないでしょうか。

そうですね。心から楽しめる、そう思えるタイミングでやればいいと思います。
お心遣いありがとうございます。まだ余震も続いていますしRyoさんもお気をつけください。
[ 2011/03/17 00:50 ] [ 編集 ]
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